震災レクイエム

クリスマスローズが開花しました。
クリスマスローズが開花しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ISIS編集学校のブログ、本座にて

川崎隆章さんが企画している
震災カンタータプロジェクトに参加しています。

 

今回の震災のための
カンタータ(交声曲)を制作したいと思います。
作品は、試奏ののち、
来年の3月11日、または
その近辺で公開できればと思います。


今回制作するカンタータは、東日本大震災を機に、このたびの震災だけでなく、阪神淡路、中越、さらにはニュージーランド、スマトラ、チリなど記憶に新しい地震や津波、そして、ここ数年世界を襲う豪雨・洪水・大火災など「不条理ともいえる猛威によって失われた何か」に捧げるものです。それは人の死のみならず、愛情、町、栄光、文化、習俗、声、音、思い出、信頼、富…など、あらゆる「喪失」によって空いた空白に捧げます。何に捧げられるかは、聞き手の思いともかかわるでしょう。
 今回、この作品をレクイエムとしなかったのは、宗教的な考え方の違いを制作段階で持ち込みたくなかったからです。輪廻があると思う人も、最後の審判があると思う人も、物質だけが命だと思う人も、この作品は歓迎します。多くの人が、静かに考えを巡らせ、泣きたい人は泣き、語りたい人は語り、綴りたい人は綴る。そんな「場」のきっかけになればと思うのです。

 

文字でこころの内を表現すること。
うーん、
5文字で表現するのはなかなか難しいですね〜。
震災にあってはいませんが
知人のこころの内を....。

 

覚書

 

一瞬で
幸せは
両手から
こぼれ落ち
右手から
夢は去り
慟哭の
声さえも
呑み込んで
左手は
絆絶ち
差しのべる
手さえなく
暗黒に
両の目は
血の涙
溢れさせ
地獄絵に
呆然と
立ち尽くす
明日なんて
来やしない

音は消え
ヒューヒューと
風渡る
言葉なく
消え失せし
人々の
亡霊は
ひっそりと
影を踏む

遠くから
一筋の
光射し
とぼとぼと
歩き出す
疲れ果て
何も無く
歩くのみ
夜は明け
明日は来る
苦しみを
乗り越えて
生きて行く
子供らの
行く末に
路開き
手をつなぎ
いつまでも
果てしなく


敗北を
抱きしめる
涙して
仰ぎ見る
大空は
果てしなく
蒼く濃い

大いなる
太陽は
暖かな
愛情で
優しさと
染み渡る
微笑みを
惜しみなく
降り注ぐ